サッカークラブによる選手育成の基本となるトレーニング設備や環境

近年、欧州や日本でも、ジュニアユースやユースの機関を設け、下部組織から一貫してトレーニングを行うクラブが増えてきています。これには、早いうちから将来有望な選手を見つけ、各クラブ特色のあるトレーニングを行わせる狙いや、トップチームの選手とユースの選手を一緒に練習させレベルアップを促す狙いがあるのでしょう。

その中で、まだトップチームとユースの練習施設や練習場所が同じ所にあるクラブが多い中、トップチームとユースの施設や練習場所を完全に分離させるクラブも増えているようです。この狙いには、ユースとしてのチームや個々としてのレベルアップはもちろん、選手達のモチベーションアップにもつながるという効果があるのではないでしょうか。

実績のある選手を獲得し、チーム内で競争させ、レベルアップを図ることはとても有効な手段です。ですが、ジュニアユースやユースなどの下部組織の育成を行ううえで、はたまたワールドカップなどを見据えた国としてのレベルアップに関しては、やはり、自国でのトレーニング設備や育成機関の充実度をアップされることが最優先となってくるでしょう。

それには、サッカークラブがある地域の行政や自治体の協力、市民の方々の声を反映させたクラブ作りが求められるのではないでしょうか。