欧州各国とは違ってJリーグには絶対的な強豪クラブが存在しない

欧州各国のプロサッカーリーグとは弱肉強食の世界で、ビッグクラブとそうではないクラブの差がはっきりしているようなところがあります。

最も顕著であるのがドイツのブンデスリーガで、このリーグにはバイエルン・ミュンヘンという絶対的なビッグクラブが存在し、毎年高い確率でリーグ優勝をします。また、シーズンオフには国内外のクラブから大金を出して有力選手を獲得し続けており、ほとんど死角がありません。
ドイツほどではないものの欧州トップリーグは若手が外国に流出する事がない上に外国から選手をどんどん獲得するため、クラブ間の差が付きやすい傾向です。

一方、欧州への選手供給国となってきた南米のブラジルやアルゼンチンは、次々に選手が欧州へと移籍してしまうため、クラブ間の差がそんなにつきません。

日本に関しては、2000年前後まではJリーグが海外からのスカウトからあまり注目されていなかったところがあるためトップ選手の外国への流出がありませんでした。

そんな中、全国有数のサッカーどころである静岡のクラブは次々に有望な若手が出てきて実力が底上げされていき、2000年代前半まで栄華を極めていたところがあります。

しかし、Jリーグもサッカー日本代表が世界で活躍する中で2000年代後半あたりから欧州スカウトが大きな関心を寄せる注目のリーグとなっていきました。
Jリーグで際立った活躍をしている選手はすぐ欧州クラブへと移籍してしまうため、クラブ間の差がつかず絶対的な強豪クラブが存在しない状態が続いています。